アスリートの鼠径部痛はしばしば復帰まで長期間を要し、これが引退理由となる例も多いという実態があります。この状況をなんとしても解決したいと考えて、リアライン・コンセプトに基づく確実性の高い治療法を広めて行きたいと考えております。

大学生や若手セラピストと接する中で、どうしても習得してもらいたい技術として「精密触診」があります。いろいろな治療テクニックや理論はありますが、触診ができなければ圧痛や癒着を把握することができず、運動器の痛みを理解することは不可能です。
出産に関連する疾患や愁訴に関心を持つと、骨盤底筋に関する情報を多く入手することになります。その中で「ウーマンズヘルス=骨盤底筋治療」のような図式ができつつあるようにも感じます。
尾骨骨折と思われているもの(尾椎の変形)の大部分は尾椎関節の変形であり、骨折というよりも靭帯損傷を伴うものが多く含まれます。このためある程度の矯正も可能とのことです。私は尾骨の変形の矯正は行いませんが、それ以外の治療でも症状改善は可能です。

第3回は皆様に知っていただきたい大腿直筋の反転頭について書かせていただきます。反転頭という言葉自体あまり聞いたことがないというご意見を多くいただきますので、基本的な構造から私が専門にしている臨床への応用(臨床解剖)まで書かせていただきます。
第1回は前十字靱帯と後十字靱帯の整形外科的テストの疑問を臨床解剖学の視点で発信させていただきました。 第2回は外側広筋斜頭について書かせていただきます。臨床の中で内側広筋斜頭は注目されることが多いのに対して、なぜ外側広筋斜頭は注目されないのか疑問を感じていたため、今回は外側広筋斜頭について発信したいと思います。
