リハビリ専門職の給与には、男女で年収約49.5万円の差があります。ただ、この差は最初からあるわけではありません。令和7年の賃金構造基本統計調査を経験年数別に分けて見ると、経験1年未満の層では男女でほとんど差がなく、経験年数を重ねるほど差が開いています——背景には、勤続年数や勤務形態、役職への登用といったキャリア形成上の要因が関わっている可能性があります。本記事では、この給与差がどこで開くのかを、データでたどります。
出発点──経験1年未満では男女差はほぼない
厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」で、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・視能訓練士(以下、リハ職)の所定内給与額(残業代を除いた月額)を、性別・経験年数階級別に見ます。
経験1年未満の層では、男性が24万3500円、女性が24万5900円。むしろ女性がわずかに2400円高く、この段階では男女差はほとんど確認できません。少なくとも経験1年未満の層では、性別による給与の違いはほぼないと言える水準です。
経験を積むほど、差が開いていく
差が現れるのは、ここから先です。経験年数が上がるにつれて、男女の所定内給与の差は次のように広がります。
経験1〜4年で男性が女性を月9200円上回り、5〜9年で1万5300円、10〜14年で2万2600円、15年以上では4万5300円の差になります。経験段階が一つ上がるごとに差が増す形で、経験年数とともに単調に拡大しています。

これを「女性の給与が男性の何%にあたるか」で見ると、変化がさらに分かりやすくなります。経験1年未満では101.0%(女性がやや上)だったものが、5〜9年で94.8%、15年以上では87.5%まで下がります。キャリアが進むほど、女性の給与水準が男性から離れていく構図です。






