日慢協・橋本会長、回復期リハ強化体制加算を解説 ── 早期退院後の生活の場リハ拡充を求める

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「回復期リハ強化体制加算」新設、日慢協・橋本会長が3要件と実績指数48を解説

日本慢性期医療協会(橋本康子会長)は2026年5月21日、定例記者会見を開き、令和8年度診療報酬改定で新設された「回復期リハビリテーション強化体制加算」(1日80点)について橋本会長が解説しました。実績指数48以上、排尿自立支援加算の届出、退院前訪問指導の実施率1割以上という3要件は、回復期リハ病棟で働くPT・OT・STの日々の業務設計に直結します。橋本会長は「自宅に帰ること」と「自宅で生活できること」は別であるとし、入院期間が短くなる流れの中で外来・訪問・オンラインを含む退院後リハの拡充を訴えました。

強化体制加算の3要件 ── 入院料1限定・1日80点

新設された回復期リハビリテーション強化体制加算は、回復期リハビリテーション病棟入院料1を届け出ている病棟が対象で、患者1人につき1日80点を加算します。

施設基準は4項目です。

  1. 1.回復期リハ病棟入院料1の届出を行っていること
  2. 2.届出を行う月、および各年度4月・7月・10月・1月に算出したリハビリテーション実績指数が48以上であること
  3. 3.排尿自立支援加算(A251)に係る届出を行っている保険医療機関であること。あわせて、摂食機能療法の注3に規定する摂食嚥下機能回復体制加算1の届出を行っていることが望ましいこと
  4. 4.直近6か月間に自宅へ退院した患者のうち、1割以上に退院前訪問指導を実施していること

橋本会長は「特に質の高い取り組みを評価する加算」と位置づけ、機能改善・リハ促進・生活課題の把握という3軸が要件化された点を強調しました。

実績指数48の意味 ── 「歩行・トイレ動作」加点と除外率10%減

実績指数は「FIM運動項目利得(退棟時FIM運動項目-入棟時FIM運動項目)÷(在院日数÷算定上限日数)」で算出されます。在院日数の短縮、もしくは入退院時のFIM運動項目の改善が大きいほど数値が上がる構造で、橋本会長は「早く良くするという指標」と説明しました。

回復期リハビリテーション病棟協会の「現状と課題に関する調査報告書(2026年2月)」によると、入院料別の平均実績指数(除外前→除外後)は次のとおりです。

  • 回リハ1(1,007病棟):42.3 → 50.0
  • 回リハ2(90病棟):30.5 → 36.4
  • 回リハ3(123病棟):42.9 → 46.7
  • 回リハ4(23病棟):23.9 → 26.5

入院料1の除外後平均(50.0)は、新設加算の基準値48をわずかに上回る水準にとどまります。届出を目指す病棟にとって、実績指数の継続的なモニタリングが現実的な課題となります。

令和8年度改定では実績指数の算出方法にも変更が加わりました。FIM「歩行/車椅子」と「トイレ動作」の項目で、入棟時1〜5点から退棟時6〜7点へ改善した場合に各1点ずつ加点される一方、除外率(実績指数の計算から外せる患者の割合)の上限が30%から20%へ引き下げられています。

在院日数短縮と「早くても良くならない」リスク

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